タイの少女売春

Licence to Rape

2月10日の朝日新聞の外信のコラムに、小さな記事が載っていた。ビルマの軍事政権が組織的に少数民族の女性をレイプしていることを、アメリカの国務省が国連の人権理事会で問題提起するというのである。シャンの女性に「ライセンストゥレイプ」という衝撃的な報告集を預かったのが5年前。友人に翻訳してもらって、本にしようとしてそのままになっていた。友人にも申し訳ないが、シャンの女性達にも申し訳ない気持ちでいっぱいである。
漸くアメリカが動いてくれた。とかく嫌われがちのアメリカ国務省だが、今回は感謝である。
しかし圧倒的情報収集力を誇るアメリカの国務省にしても、こんなに時間がかかるのだ。まあイラクやイランそして北朝鮮と焦眉の問題がせめぎあっているので、こうして取り上げてくれただけでもありがたいと思う。それにしても日本はこの問題に関しては、極めて腰が重い。今回も日本の外務省が動く気配はない。
そして、新聞の取り上げ方もべた記事扱いである。日本のメデイアも、ビルマに関しては何故か冷たい。
もう亡くなったが、人権で売ったジャーナリストの松井やより氏が我々が呼んだビマル師に2時間も単独で取材をしながら、一行も書かなかったということがあった。彼女曰く「人権問題は、みんな読まないから」ということだった。開いた口がふさがらなかった。
この時代に、戦略として女性が組織的にレイプされているという事実は、かなり衝撃的である。
それがニュースにもならず、国際世論も起こらず、忘れ去られていく。どうも納得が行かない。
報告集なので本にしにくいこともあるが、何とかしたいと思う。

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