STA通信96格差は続くよどこまでも
チェンマイの夜。昨年の夜店のアカ族の母子は今年も同じ所にいた。子供は矢張り商品の陳列台の下で寝ていた。今年は、赤ん坊を抱えて昼間から物乞いをする、やせ細った母親に何人か出会った。夜の路上に座り、行きかう人々に頭を下げる母親を、見よう見まねで合掌するおかっぱ頭の女の子に出会った時は、この子が屈辱と言うことを感じる時が来るのだろうかと思い、胸が痛んだ。
新しいバンコク空港は、ショッピングモールと、すしバーなど豪華なレストランの端っこに申し訳程度に、搭乗口がついているような造りになっている。
凡そブランド商品や、高価な日本酒やワインには縁遠い私達にとっては、そんなところを横目に延々と歩かされる羽目になる。健康的にはいいことなんだろうが。
クーデターで失脚したが、この空港を作った首相には、あのチェンマイの母子の姿は見えていないと思う。しかし貧困層はその首相を支えた。
程度の差こそあれ、その構図は日本も同じだと思う。政治家が勝手に描く夢と言う幻のために、人間社会と地球環境の貧困は拡大再生産されていく。
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